201611/20
胸いっぱい。
- [ 更新日 ]11月20日 18時05分
- [ 日直 ]木村 幸成
- [ 水温 ]21度
- [ 透明度 ]15
晴れ
こんにちは。今日はなんでか突然思いついて、
富戸の「ヨコバマ」、、、ではなく!
「ワキノハマ」に行ってきました!
皆さんも聞いたことはありますよね?富戸にはビーチポイントが2つあって、今日はこっちのヨコバマで潜りまーす!なんてご説明を僕もしょっちゅうしています。
アマチュア時代も含めるとダイビングを始めて10年になりますが、こんなに良く来るのに実は僕一度もワキノハマに潜ったことがない。。。
なんか潜る場所という認識がなかったんですよね。それが突然思いついちゃったわけです。そしたらもうワクワクしちゃってまぁ。海況も問題なかったのでついに初エントリーしちゃいました!!
全体的には砂地が広ーく広がっています。白地の砂地がどこまでも広がっているので、今日みたいに晴れて透明度が良いとものすごーくキレイです!
ニューカレドニアみたいです!当然行ったことはありませんが?
という事で今日ついたワキノハマのキャッチフレーズは「天国に一番近い伊豆」です!(笑)
雲のように頭上を埋め尽くすキビナゴの群れにブリがアタックをかけていてこれまたすごーくキレイ。スズメダイやネンブツダイなどの群れも多くとっても癒し系の海ですね。
そんな中、岩陰に何やら様子がおかしいカワハギがいたんです。ずーっと同じ所をぐるぐる回っています。よく見てみると、口に釣り針がかかっていてその仕掛けの釣り糸が岩に絡まって身動きが取れなくなっていたのです。とても悲しくなりました。
そして引っかかってしまったカワハギのすぐ隣に常にもう1匹メスのカワハギが寄り添って一緒に泳いでいるんです。恐らくペアなのでしょう。
キズの具合や弱り方からして状況的に引っかかってしまってそう時間は経っていないと思います。
突然自分のペアが絡まって身動きが出来なくなってしまってメスもパニックになったんだと思います。引っかかってないのにメスも一緒に寄り添ってぐるぐるしてるんです。
とても見ていて痛ましい光景でした。
そーっと押さえて釣り針を取るのに5分くらいかかりました。一緒にいたお客様いわく、僕がオスの針を外している間、メスはずーっと僕の周りをぐるぐる泳いでいたらしいです。
かなりしっかりくわえ込んでいたのですがやっと取れて放してあげると、そのメスがすごい勢いで迎えにきて一緒に海の彼方に泳いでいったんです。すごく感動しました。泣きそうになっちゃいました。
魚って、感情があるのかよくわからない。いや、ないんだろうな。と思っていたのですが、今日のペアを見ていたらとてもあの2匹に感情がないなんて思えませんでした。そんなことを考えてたら、なんだかすごく胸いっぱいになっちゃって。もの凄い長文になっちゃいましたね。
今日の突然の思い付きでワキノハマに来ていなかったらあのカワハギもどうなっていたのかと思います。
写真は引っかかってしまっている状態のものです。ちゃんと無事に解放したのでご安心ください。その時の動画もあるんです、見たい方はぜひコウセイまで。
すこし前からこんなことが起こらないよう、ダイブ・アゲインスト・デブリスSPで水中でのゴミ拾いをしていますし、環境への人間の影響力はとても大きいのでせめてダイバーだけはという思いで環境を傷つけずに遊ぶテクニックも伝えてきているつもりです。今日改めて、そういった部分の重要性を痛感しました。
とても思う所あったのですごく長くなっちゃいましたが、海況自体はキレイで穏やかでとてもよかったですよ!カミソリウオのペアも2ペアいましたし!
明日は強めの北東の風になる予報ですので、ちょっぴり海況心配です。最終日もいい海が続きますよーに!!