驚愕!水中バトル! | 東京でダイビングライセンス取得

200905/20

驚愕!水中バトル!

  • [ 更新日 ]05月20日 23時02分
  • [ 日直 ]名塚 誉
  • [ 水温 ]19度
  • [ 透明度 ]7m
晴れ
はい、今日もお送りします城ヶ崎日記、担当はたかしです。

今日もすごい事がおきましたよ。
タイトルの通り、驚くべき事が僕たちの目の前で。

今日は、富戸のヨコバマへゲスト5名と体験ダイバー1名と一緒に行って来ました。
水中は昨日のIOPと変わらず、白濁はしてますが、天気が良かったのでもの凄く明るかったです。
陸も、水中も過ごしやすくて、気持ち良いダイビングになりました。

魚も沢山いて、特に小さな魚達の群が、目立ちます。
イシモチ、アジ、イワシ、キビナゴなどなど。
その他にも定番のお魚達がいっぱいです。
ミノカサゴなんかは普段よりもお腹が大きくなっていたりするので、中には卵があるのかな?
今の時期は産卵を迎える生物が多いので、見んな活発に動いています。

最近色々なポイントで話題になっていますが、アオリイカの産卵が始まっているので、早速見に行ってきました。
大きな木が少しはなれて2箇所に設置してあって、その周りにアオリイカが集まってきていました。
油断していると、頭のすぐ上を後ろから通ったりするの、目の前に出てくるとビックリします。

で、そんな時に事件が起きました。

「のんびり眺めていると、産卵床にゆっくり近づいていくアオリイカ達、今まさに卵を産みつけようと、産卵床のすぐ近くまで寄ったその時、ひとつの大きな影が卵の向こう側からもの凄いスピードで現れた!
そしてそのスピードのままアオリイカの触手部分に上下の顎に力を入れて、ガッチリと噛みついたのだ。
影の正体は、ウツボ!近づいてくるのを産卵床の影で虎視眈々と狙っていたのである。

噛み付かれたアオリイカもそのままおとなしくしているわけも無く、体の色を変え、猛然と触手とスミで応戦。
スミで一瞬にして闇が訪れ、その中で戦いが繰り広げられた。
ウツボも逃がすまいとして、柔らかく長い体をアオリイカに巻きつけて、力を込めていく。
そして、アオリイカの力が少し抜けた瞬間を見逃さず、ウツボはガッチリと上下の顎をくい込ませたまま、巻きつけた体を緩ませ、顎を支点に体を力任せに回転させた。
その姿は、大型の爬虫類が捕食している時とまさに同じ、どんどん体をかじられていくアオリイカ。
あっという間に抵抗していた触手は無くなり、後は力なく少し残ったスミを吐くだけ。
その体から力が抜け、目からは光が失われて行った。
ここからはウツボの独壇場、力を失ったアオリイカの体を悠々と運んで木の影へと帰っていった。あとは食欲に任せて食べ尽くすのみ。
満足をそうな後姿を残して去っていった。

後に残ったのは、中層を漂う薄く拡散された黒いスミだけ。」


って、長くなりましたがこんな事がありました。

さぁ、次は何が起こるかな。では。




お供で体験のお二人。Nさんとダイビング初挑戦のKさん。

水中バトル真っ最中!

満足そうな顔のウツボ。

ゆったりミノカサゴ。

擬態上手なオニカサゴ。

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